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心
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作詞 mao. |
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目の前に立つ壁ばかり 見据えて歩いてきた
ただただ立ち止まってしまうことが怖くて
なりふりかまわず 突っ走ってきたんだ
誰かが傷つくことも 頭の中ではわかっていたのに
当たり前に過ぎていく日々の中で 僕は
どれだけの人を見捨てて歩いてきたんだろう
自分は世界の中心で当たり前だと 思ってでもいたのだろうか
もう 僕にさえわからない
助けを求めて伸ばされた手を いとも簡単に振り払った僕は
たくさんの心を壊して そして殺したんだね
ありふれた優しい言葉でも かけてあげられればよかったのか、なんて
今では思い返すこともあるけれど きっと
そういうことではなくて もっと大切なことがあったはずなんだ
大きな壁を僕は見て歩いてきたはずだったのに そんな物はなかったよ?
寂しいって何? 僕にはわからない気持ちだった
だって僕は一人ぼっちなんかじゃない そうだったはずなんだ
歩けなくなった 何がなんだかわからなくて
目に映る全ての物が 嘘で塗り固められたものだと知った
立ち止まってしまうことが 怖かった僕を、呆れたように見ないで
ああ 僕の目はあんなに冷たい目をしていたんだね
もう今では遅い あの時切り捨てた君が
僕を当たり前のように 見下ろしていたんだ
今までの僕はいったい何だったの? あんなに誰かを傷つけてしまっていたことを
今になって気づく僕は 何が欠けていたんだろうね
こんなにも簡単なことに 気づいていなかったんだ
もう二度と 僕に差し出されないあの震えた手を
いつか救えるときが来るのだろうか
振り払った瞬間に壊れていった 君の心を癒せることなんてできないんだろうけど
僕は立ち止まったことを受け入れられなくて 誰かに助け求めてる
誰も差し出した手を握らないだろう 僕と同じように
跳ね返ってきた僕自身は あまりにも汚くて涙零れた
ねえ 人の心はこんなにも汚くて醜いんだね
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