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僕は耳と目を閉じ、口を噤んだ人間になろうと考えたんだ
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作詞 米 |
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すすけた空気が肺を殺す気がして 下を向いて息を抑えた
何度も見たよ黒い革靴 こいつも随分汚れちまった
やはり世の中冷たいものが溢れている
こんなものはいらない 欲しいのは温かい場所だけ
なぁお前もそうだろう 黒い革靴
ほら誰かが僕を指している 鼻で笑っているんだろう
ふがいないのは知っているから 放っておいてくれ
耳と目を閉じるから そこに逃げ込む足だけあればいい
濁った光が目を潰す気がして 闇を好んで背中を向けた
何度も聞いたよ黒い革靴 こいつと鳴らした生きてきた音
やはり世の中心ないものが満ちている
こんなもの捨てちまえ 欲しいのは優しい場所だけ
なぁお前も気付いたろう 黒い革靴
ほらまた誰かが嘘をつく 騙されないように目をそらす
誰も信じられやしないんだ とんだ疑心暗鬼
口を噤んでいれば きっと誰かが気付いてくれるだろう
耳と目を閉じ 口を噤んで世界を絶った
「真っ暗闇の世界 そこで何がみつかったんだい」
汚れた黒い革靴 すぐそばで僕にずっと叫んでる
温かくて優しい場所が欲しかった 閉ざした先にあると
いつしか自分に嘘ついていた こいつはずっと僕を信じてくれていた
誰かの声を聞いてみるよ 眩しいけれど薄目も開けて
そうだな今度は歌でも唄ってみよう
最後にひとつ忘れないように
汚れた黒い革靴 磨いてやって音を鳴らして
さぁ誰かに優しくなれる場所を探しに行こうか
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