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偽優
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作詞 成瀬流欄 |
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降り注ぐ雨は躊躇いもなく。
当たり前かのように私の身体だけ濡らす。
雨に濡れて冷たい肌を。
見てから少し、不安を顔によぎらせて。
そんな偽りの優しさなんていらない。
私を殺したいなら殺せばいい。
ねぇ その残酷な剣で切り裂いて。
血も肉も全部 剣に吸わせて。
私を殺せばいい。
其れなのに貴方は。
今更ふっと沸いて出た偽優の心で。
私をどうしようというの?
そんな物を私に押し付けるなら
消えて。
降り注ぐ雨は残虐に笑って。
当たり前かのように私の身体だけ切る。
雨に切られて赫い肌を。
見てから少し、罪悪にさいなまれて。
そんな偽りの優しさなんて消えて。
私を殺したいなら殺せばいい。
ねぇ その無邪気な笑顔で潰してよ。
見も心も全部 ズタズタにして。
私を殺せばいい。
其れなのに貴方は。
今更ふっと沸いて出た偽優の心で。
私に何を求めるの?
そんな物を私に求めるのなら。
消えて。
消えて。消えて。
現れないで。
声を紡がないで。
私に向けるその偽優。
やめて・・・。
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