|
|
|
モノクロ・トライアングル
|
作詞 ツェッペリ |
|
言わなくても分かってたよ
私もいつもあの人の事見つめてたから
鏡の中に見える 私と君の間の人を
ずっと一緒に見てたから
真実は小説よりも切なくて
今にも壊れそうなの
今年も巡ってた季節は秋の訪れを囁いて
冷たく吹き抜ける風に
何もかもさらわれてしまいそう
選べない 選びたくない
この世界中を駆け巡っても
目の前の真実変わりない…
どちらも大切な人だから
今の私には選べないから
秋の風よ
いっそ全て奪い去って
その冷たさが私には心地いいの
風で全てをかき消すぐらいに
ねぇ、遠くに連れ去ってよ
ちらちらって
あたしの心に色が染みて
あの季節が消えない様に
好き
という気持は消せなくて
ただ貴方を好きだと思うだけで
大好きな貴女は私から離れてしまった
恋しても私は幸せになんてならない
むしろ残酷な私のキモチ
早く先に進みたいのに
もう季節は次へと進もうとしてるのに
私はまだ留り続けてる
雁字搦めな私の想いに
どうか希望を与えてください
迷い込んだ複雑な迷路
遠くに見える後姿
嬉しそうな笑い声は
寄り添うあのコに向けられたもの
他人の声が聞こえない
二人の声が聴こえない
訊きたくない 悪魔が笑ってる
愛を欲すればきっと 友を傷つけ
友を欲すれば 自らを傷つけてしまう
揺れ惑うばかりで
両方を選ぶのはワガママですか
答えは何処にもなくて
私泣いてばかりいた
ねぇ、私はまた笑えるのかな
ふたりを前にして、ふたりを失って
それでもまだ
同じ笑顔を浮かべられるかな
もしできるのなら 私は
全て捨ててしまって
冬の厳しい海の底で 貝になりたい
海の底で熔けてしまいたいよ
君のいない場所へと
でも
全てを捨てる事は出来なかった
私はここから抜け出せずにいるよ
いつか落とした涙はうっすらと
跡を残し 何処かへ
流れていったというのに
投げ捨ててしまいたい私の想いは
此処に留まりまだ燻っている
燻っていた気持ちが爆発した
欲しいものが手に入らないなら
最初から何も無ければ良かっ
両手から朱い雫が一筋
涙とは違う方へ流れていった
ひとりの夜に、留まる想い
後悔という名の、愛の苦しさ
この苦しさを
私はあなたにぶつけることはできないの
だから行き場のないこの気持ちが
心の中に溜まり溜まって
あなたの笑顔で
苦しみが消えるはずなのに
本当の笑顔を見せるのは
あの子の前だけでしょ
分かってるから・・
知ってるから・・・
だけど・・・!!
この壁を乗り越えたくて
触れた窓の向こうをずっと
見てるわけにはいかないよ
感情に任せて扉を開けたら
また次の扉が閉まっている
一歩も外に出なかった
私には重すぎて
三枚目の扉が開けない
どうしようもなく
無力さに囚われてく
私を誰か止めて
早く向こう側に行きたいの
ドア全て閉ざして
何もかもを
闇で終わらせたいのに
未来に待つかもしれない
光に焦がれて・・・
どうしようもないこの
矛盾を終わらせて…!
不意に耳に入ったウワサ
彼が私のことを想っている
なおさらどうすれば良いか
分からなくなった
この扉をノックしているのはダレ?
外には雪が降りしきっている
春はまだ遠い
ガラスの向こうは曇っていて
真実にはまだ
辿りつけないよ
簡単にドアの向こうに
行けるならノックしてるの
誰か分かるのに…
“いくじなし!”って頬をつねってみたけど
心の痛みは取れなくて・・・
もうすぐ雪解けの季節
“このままでいいの?”
ダメってこと分かってる
分かってるはずなのに…
一歩を踏み出す勇気
その小さな勇気さえ無くて…
そう思って俯いてると
融けた雪の間から小さな花が見えた
寒い中頑張って生きてたんだろう
こんなことで悩んでる場合じゃないんだ
その花は私に勇気をくれた
こんなにも小さくて
輝いている
あたしの気持ちこそ
小さくでも咲いていたい
綺麗じゃなくていい
切ないのはもう沢山よ
たまらずにあたしは
解けかけの氷の中、走り出した
あなたのもとへ駆けてゆく
冷たい風が頬を切る
遠くに見えたシルエットは
想い続けたあなたの影
冷えた身体と反比例して
熱くなる気持ち
もうすぐこの想いを
咲かせる
全ての蕾が春を待つだけなら
綺麗には咲きはしないだろう
雪に溶けてと願うから
綺麗に咲けるのだろう
なら私もお願いしようか
この想い咲き誇るように
お願い雪よ早く溶けて
もう寒いのは嫌なの
前に進めないのは嫌なの
あの人に伝えるだけ伝えたくて
目の前の開かずの扉を開いた
暖かい日差しの中
揺れて揺られ眠る
蕾の様な心はまだ覚めず
“もう春だよ”と
話しかける太陽の中
“大好きです”
今
君に
告げるよ
ほら、雪は解けて虹に変わる
その瞬間を見つめて・・・・
|
|
|