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ある秋の雨の日
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作詞 ツェッペリ |
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外では虫たちが綺麗に鳴いている
ギターより優しい音色で
僕は邪魔をしないようにそっと
和音で答えてみた
ツバメが低く飛んだら
もうすぐ雨が降るよ
傘の無い君は
走って帰路についた
僕は邪魔をしないようにそっと
歌詞を付けて歌う
誰も聞いていないのは
分かっているのに
少しつめたい風が吹いて
季節外れの風鈴を揺らした
僕は邪魔をしないようにそっと
不協和音で狂う
かまいたちが吹き抜けて
僕の両耳を削いでいった
僕が最後に聞いた音は
ガラスを引っ掻くような
叫び声
ツバメが高く飛んで 君を呼び込んだ
虫たちが歌いだした
僕も邪魔をしないようにそっと
愛をつぶやくように歌う
傘を持ってきた君は
僕と雨とのハーモニーを聞いてった
「愛しているよと」
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