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冒険
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作詞 ツェッペリ |
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門を開き 息を吸う ウサギはこっちだと道を急く
鏡の池 迷いの森 獰猛ななにかの雄叫びに
足を速めると穴に落ち 転がった先に広がる景色
お菓子の家 靴履いた猫 食べられそうな雲
などは無く ただ暗く 湿っぽい自分の部屋
枕元の読みかけの本 閉じると九時まであと五分
急ぐことはせず まず顔を洗う 鏡に映る色は酷い
緑のファイルから宿題を探す 見つからないから1講目サボる
閉じた本 また開く するとドラゴンが火を吐く
勇者がマントでそれを防ぐ とそこでケータイが鳴る
バイトの不採用通知 鼻で笑いまた冒険する
魔王の手前で腹が減る 2講目は入ってない
冷蔵庫にもなにも入ってない 小銭をポケットにコンビニへ
そこになんの危険もねぇ はずなのに何か怖ぇ
おにぎり一個とドクターペッパー それとハイライトメンソ
そんな装備で大丈夫か 大丈夫だ、問題ない
魔王倒すと闇の王 3講はぐんじろう
ハイライトに火をつけ 2号館へ
教室でも冒険する 関ヶ原で戦ってる
本陣手前で起こされる いや戻される
部屋に戻り約束の土地へ ところが二枚舌のせいで
図書館へ・・・
日常への不満 言い換えると 冒険したい
そう冒険したい 合法的に
だから本を読む 夢を見る でも金はなくなる
これが現実 文学は甘い蜜
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