|
|
|
追想
|
作詞 ともあき |
|
響く鐘の音(ね)が遥か
白い羽が舞い堕ちる
壊れ逝く面影から
澄んだ雫が溢れた
耳に残る旋律は今でも 美しい詞(ことば)だけを紡ぐ
細い弦が震えて霧を集め 終わらない悲しみを覆い隠す
思い出はまた 輝きを放って
胸に残る 愛しい記憶 甘く誘う
時が流れ 離れた心 何処へ向かう
声を枯らし 何度も呼んだ 君の名前
いまだ解けず 魔法の様に 僕を縛りつける
触れる背中のぬくもり
雨に溶けて流れ往く
滲む黄昏に染まる
世界に乾きが戻る
眠りへと向かう世界へ捧ぐ 餞(なはむけ)に真紅の花束を
海に沈んだ炎の玉露(ほうせき)が 色を失い席を譲る瞬間(とき)に
安らぎはまた 祈りへと還って
君を想う 今宵の星に 淡い願い
高い空に 潰えた誓い 風に乗って
闇に浮かぶ 光を結び 夢をたどる
音の絶えた 孤独な夜明け 月の影が霞む
深い夜に 重ねた想い 今は遠く
君へ届け 追憶の唄 愛の調べ
失くすことを 怖がっていた 別れ路(みち)で
運命(さだめ)よりも 熱き一瞬 選べていたならば
胸に巣食う 愛しい痛み 甘く苦く
褪せぬように 傷痕として 永遠(とわ)へ刻む
心の奥 呼び続けてる 癒えぬ呪縛
この魔法は 過去との絆 僕と君を繋ぐ
|
|
|