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スーパーヒーロー。
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作詞 東行コルク |
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かつて
青い 綺麗な星を
迫り来る悪の軍団から守り抜いた
正義の スーパーヒーローがいました
彼は
その命を削り
黄金色の 力を用い
己の生涯を捨て
その星の
沢山の命を守るためだけに
戦い抜きました
星が平和になり
ヒーローは病に 倒れました
けれど
誰も彼を見舞いには来ませんでした
名声や 地位の類を嫌ったヒーローは
その正体を隠し続け
たった独りで 戦い続けていたからです
戦いに明け暮れていた彼には
ただの一人だって
友人が 居ませんでした
白い部屋で
かつてのヒーローは
細く 白く 小さく
衰えてゆきました
日課にしていた日々のトレーニングが 出来なくなりました
たくましい身体は だんだんと痩せてゆきました
食事が 喉を通らなくなりました
起きあがれなく なりました
医者が 言いました
もう 長くないと
窓の外では 子ども達の遊ぶ声が聞こえました
穏やかな日差しが 差していました
世界が平和に回っている
そんなころ
ヒーローだった男は
濁った意識の中で
故郷に残してきた 少女の
夢を見ていました
君のために 戦い抜いたよ
君はもう 僕の記憶の中とは違って
美しい人に なっているんだろうね
もう 子どもがいるかも知れない
げんきで
いるだろうか
平和な世界で
へいわな 世界で
きみは
わらって いるだろうか
ある晴れた昼の午後
この世界から
最後の ヒーローが 居なくなりました
それから 何年か経って
青い 綺麗な星は
宇宙人の来襲で
消えて無くなりました
かつて
青い 綺麗な星を
迫り来る悪の軍団から守り抜いた
正義の スーパーヒーローがいました
青い星は消えました
彼の想った人と共に
消えて
なくなりました
・・・
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