|
|
|
遺書。
|
作詞 東行コルク |
|
いつかまた生まれ出流(いずる)秋(とき)があるのなら
ひとを妬まぬやう 生まれくる
人の咲う(わらう)あしたに生まれくる
つめたい刃を 朱(けつえき)になどそめず
誰を嘆かせもしないやう
私(わたくし)は今日(こんにち)に
枯れるやうに 藤色の闇へむかいます
赤児(あかんぼう)が純白(ましろ)で生まれるやうに
贖罪を乞いにゆきます
誰ひとり 私は負ぶつてはやれませんでしたが
誰かひとりの涙(かなしみ)をもうけず
私は行きます
黄泉とよばれるあちらへ
彼岸とよばれるあちらへ
見ゆる世は はかなく
悲願潰えて
いつかまた生まれ出流(いずる)秋(とき)があるのなら
誰かを愛せるやう
生まれくる
誰を誇れるやう
生まれくる
。
|
|
|