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楽園喪失
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作詞 トミノ |
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楽園の甘い果実はその味を秘めながら
今まで手に採る事は出来なかったけれど
それでも貴方と繋がっていられるのなら
身体を罪に被せて 明日を謳う安堵の時間
感情は一時の過ち それでも這う貴方の指先
流れ出る禁断の証も生きている印と
恍惚に耽る夜が明ける
暗い暗い閉ざされた空間
痛みに裏切られた私の身体
深い愛も優しい瞳も全て捨ててきた
永久の中で出会えた隣の温もり
舞台で踊るのはもう一人じゃない
導かれたアダムとイブ
小手先で誤魔化して来た心の言葉は
懺悔でも神は許してくれないだろう
この胸に誓ったのは首筋の赤い跡
堂々巡りに考えた行く先の終着点は
貴方と破滅の道を歩く事だった
少しずつ近づいてくる終焉の鐘の音
終わりの始まりはもうそこまで来ている
母なる子宮に胎児として帰るならば
貴方はまた私を見付けてくれるでしょうか?
止まらない 止められない 堕落へと堕ちる階段
貴方と昇っていくのならそれでもいい
固い意志はもう変えられないから
哀しき喜劇 待ち望んだ結末
感傷に浸る間も無く血肉は貴方の中へ
綺麗なままで忘れたい記憶は
波に呑まれ苦い思い出と笑う
もしも私に生きている価値があったのなら
それは今この瞬間のため
私を見据える貴方の澄んだ瞳は
もう動かないままに閉じる
薄れる意識で最後の聞いた貴方の言葉
初めて幸福と思えたその囁き
楽園の甘い果実はその味を秘めながら
また誰かの手に採られるのを待っている
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