|
|
|
I−You=0
|
作詞 seek |
|
譬えば君が最初からこの世に在なかったのなら、
僕は哀しみを識らずに済んだだろう。
譬えば僕と出逢えていなかったのなら、
僕は愛を識らなかっただろう。
君が僕の前から消えたあの時から、
僕の瞳に映り込む情景の中に君を捜している。
僕の瞳は君を映すためだけにあるのに、君だけが映らない。
この瞳はずっと君の残像を映し続けるよ。
この声は君の名前を奏で続けるよ。
君が僕の事を忘れても、僕は君の事を忘れないと誓うよ。
気が付けば、頬を伝い落ちていく冷たい雫。
「僕も墜ちて逝ければ佳いのに・・・。」
譬えば僕が最後までこの世に在るのであれば、
君は最後まで僕の心の中に生き続けよう。
譬えば僕がそこに逝く時が来たならば、
君と永遠に一緒に在られよう。
君と再び逢えるその瞬間まで、
僕の心は君だけを想い、求め続けよう。
僕の思考は君を如何に幸福にするかしか、考えていない。
この想いはずっと君だけに捧ぐよ。
この声は君の名前を奏で続けるよ。
この耳は君のどんな囁きも聞き逃さないと誓うよ。
だからお願い。どんなカタチでも佳いから、僕の傍に在て。
暗闇で瞳を閉じれば、君に逢えるんじゃないかと、期待して夢の世界に墜ちていく。
気が付けば、薄日。覚醒しきっていない朦朧とした意識の中で、
ただはっきりしているのは、虚無感と瞳から零れ落ちる涙。
この瞳は君を映すためだけに。
この唇は君の名前を紡ぐために。
この胸は君を抱き締めるために。
この心は君だけを愛するために。
この命は君を守り抜くために。
僕の全ては貴女のために。
君の全ては僕の全てを囚えたまま、解放してくれない。
僕は永遠に君に繋がる鎖をこの身体に纏い、想う。
譬えば僕が君の代わりに・・・。
|
|
|