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『素直』って難しい
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作詞 竜斗って呼んでください! |
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雨が降る帰り道― その日は結構寒かった
夏服を着て少し寒そうにしているあいつはイキナリ傘を閉じた
次の瞬間 あいつは俺の傘の中に入って手を握ってきた
俺は 照れ隠しにとっさに言っちまった
「うわ、おまえ少し手ぇベタベタしてっぞ!」
あいつの眉が少し下がる 俺の眉もつられて下がる
心の中には泣きながら『ごめんな』って謝ってる俺がいた
でもあいつはこう言い返してきた
『それって、うちと手繋ぐのが嫌って事?』
泣きそうな顔であいつは言う―
俺があいつをこんな顔にさせてるんだ
そう思うととても罪悪感を感じてしまう―
俺は「そういうことじゃねぇけど」と曖昧な返事を返してしまった
でもあいつは嬉しそうに俺の手を握って歩く
そんな明るいところが大好きだ こいつを好きな理由の
ひとつには『尊敬』というものも 入っていると思う
あんな『素直』になれるのは 絶対にあいつだけだ
そこらへんに尊敬してる! あいつといれば俺も変われるかな?
でもまだ 『素直』ってむずかしぃなぁ・・・・
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