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逃避行
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作詞 polca cat. |
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朝方の静けさが
感覚を研ぎ澄ましていく
雀の鳴き声だけが
街中に響いている
ひざの上に涙がポツリと ひとつ
流れ落ちて
かかとが冷たい。
なんで泣いてるのって
誰かに聞いてほしいけど
答えられないよ いまは
私の心の中は
私にしか解読できない
感情でいっぱいだから
からだが重い
頭も重い
心も重い
すべてが 私を重くさせる。
あたまの中は
逃避行を続けるのです
見えないものに押しつぶされていく
自分を守るために
そうして
知らない朝が来ても
私は立ち上がらなかった
こうして
知らない夜が来ても
私は起き上がらなかった
けれども
時間は止まらないから
また 朝が来て
また 夜が来て
日は昇って 落ちて・・・
「乾かない涙はないよ」って
誰かが言っていたっけな
「明けない夜はないよ」って
誰かが言っていたっけな
だったら
泣きたい いまは 泣いていよう
思いっきり しずくをこぼしていよう
いつか
すべて流れ落ちる日まで
立ち上がれる時まで
笑える時までは
右側のほほを下にして
足を縮めて横たわる
窓から冷たい風が吹き込んだ
寒いから タオルケットに くるまろう
眠気の振り子が揺れる
意識は夢へと吸い込まれてゆく・・・
また
頭の中の逃避行を続けたって
知らない朝を何度迎えたって
いつか たどり着くから
いつか 笑って見せるから。
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