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狼と月
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作詞 polca cat. |
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いびつに陰を作る外階段を登って
見えた満月に煙を吐く
やたらと今日は静かな街が
音を取り戻すように
クラクション 工場音 だれかの話し声
あの子が居ない夜なんて
つかの間の深呼吸
都会の男なんて孤独だよ
処世術ばかり身につけて
笑わない瞳は 向こうを見透かす
東京タワーが好きだ
もっと高いビルが立とうと
慣れ親しんだものには叶わないだろ
昔捨てた女の子を思い出す
あの日の 夜はどんな音がしてただろう
男の孤独と女の孤独が違うのは
狼と群のひつじのような
狼は群れてもいつだって てっぺんを目指すだろ
ひつじはどうなんだって
うまいたとえが見つからないけどさ
ひとりを背負って生きられるほど
強くはないんだよ
黒をまとって これ以上色が重ならないよう生きてる
誰かのてっぺんになれるほどのものは持ち合わせずに
自分の理想を追って走る
さびしい狼 月は陰ばかり作る
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