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狸囃子
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作詞 鬼之子 |
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火の国山にゃ妖住(お)るぞ
釜に食(は)まれて 火炙り 綱渡る
それを猟師が鉛の槍で
腸物(はらわた)打ち抜き 食いりゃりやがる
船場山には狸が住るぞえ
登る人間 化かして嘲ら笑う
それを猟師が鉛の槍で
腸物打ち抜き 食いりゃりやがる
小焼け時のお山は熱かろう
空は赤い血塗れ満月(みつき)
娘よ 其方は何処その娘じゃ 私は船場山が麓の娘です。
其処は狸が出て化かすそうじゃな
否々 それは貴方様方が
静かに暮らしておった狸の縄張りに無断で押し入り
有ろう事か 鉛の槍で打ち抜き
ぼたぼた 零るる脂で火は徐々に炎と成りて
水に溺れさせ 煮立てて
食えなくなったら 葉擦れの音が
右往左往して 耳鳴り 不協和音
火の国山にゃ妖住るぞ
登り来る人化かして 楽しんでおるぞ
船場山にゃ狸が住るぞ
何処かでまた人を化かして楽しんでおるぞ・・・
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