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消化ゲーム
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作詞 ●殻虚● |
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特にこれと言った トリエは持っておりません
ぐるぐる リールが回るのを ボタンを押して止めるのですが
決して 趣味とは 言えませんですし
コインが 無くなるのを 見守っているのです
イライラも 諦めに変わったりして
他人の 芝生を チラチラと 気にしてみたり
特にこれと言った 役は出来ておりません
引いてくる牌を 順番に並べてはみるのですが
決して 誉められたり しませんですし
当たりを 捨てるのを 見計らっているのです
焦りも 諦めに変わったりして
他人の 点棒を 密やかに 恨んでみたり
まるで 全ての事柄に 自分が反映されているようで
自分のやることなので 仕方が無いですが・・・ 少し
情けなく 感じてしまいます それはとても 辛くて
所詮 とか どうせ とか いつの間にか 口癖で・・・
何が悪かったのか とか 何をスルーしてしまったのだろう
何て 考えては見るのですが どうも 皆目 見当がつきません
助けて欲しいと 思うと同時に
そんなに 助かりたくない自分に 気付いたりして
いざ 救いの手が 伸びてきたら
冷めた目で 「大きなお世話です」 と 払いのけてしまいました
こんな 僕は きっと いくら お金があったって 満ち足りることなく
どれだけ愛してもらったって 満ち足りることなく
致命的な 餓えだけが 方向性の定まらない 飢えだけが
強い 爪痕を 残すのでしょう
特にこれと言った トリエは持っておりません
ぐるぐる リールが回るのを ボタンを押して止めるのですが
決して 腹の音は 止むことは無いのです
ぐるぐるグルグルぐるぐるグルグル
決して 腹の音は 止むことが無いのです・・・
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