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―涙星―
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作詞 ●殻虚● |
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一つ 冷たいコンクリート 寒風
ゆらゆらと影たちが 月明かりの下踊りだす
私は 一人 ただ一人 星空の下
煙草に火をつけて 済し崩した 今日を
思いだしていた 悲しさでも寂しさでもない
もっと 虚ろな感情 ・・・泣き出していた
ただ 毎日に追われて 毎日から逃げて
辿り着いた今日は いったい何処なのだろう?
気付けば 明日がぶら下がっていた
吐いた煙が 夜空にまぎれていって
存在の希薄さを 浮き彫りにした
二つ 何もない廃屋 雨音
ザーザーと雨たちが 私の居場所隠してる
私は 一人 ただ一人 暗雲の下
唄を口ずさんで 大好きだった 日々を
思いだしていた 暖かくも優しくもなく
もっと 切ない感情 ・・・溢れ出していた
三つ 引いていく闇夜 朝焼け
ざわざわと影たちが 光につられて動き出す
私は 一人 ただ一人 まだ夜の中
夢や希望の星に ぶらさがった 日々に
気付きだしていた 冗談と嘘だらけで
きっと 幻想の微温湯 ・・・本物の偽者
ただ 正しさに追われて 真実から逃げて
辿り着いた私は いったい誰なのだろう?
気付けば 誰かの手を待っていた
吐いた溜め息は 風にさらわれて
存在の形すら 見当たらなかった
目の前が滲んで 涙は頬をつたった
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