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其処退け
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作詞 ●殻虚● |
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其処退け 其処退け 屍が通る
脳も持たぬが 生きるに長ける
近づきゃ そいつの夜食に変わる
行燈提げた 花魁に見とれ
似合う椿が 紅く揺蕩う
香の匂いと 誘う唇
女を喰ろうて 女に喰らわれ
其れだけで善ければ この世は極楽
其処退け 其処退け 人様が通る
頭はでかいが いずれ滅びる
近づきゃ そいつの馬鹿がうつろう
いずれの滅びは 現代の綻び
悲しき定めを 繰り返す能無し
紙切れを愛して 同種と殺し合う
首こそ落ちぬが 腐臭漂う
血肉の臭いと 笑う越後屋
銭を喰ろうて 銭に喰らわれ
其れが世の常ならば この世は地獄
其処退け 其処退け 悪魔が通る
頭を回して 足元を掬う
近づきゃ 骨の髄まで啜ろう
げに 怖ろしきは 道化なり
げに 怖ろしきは 同種なり
いと 哀れなのは 道化なり
いと 愛おしきは 同種なり
其処退け 其処退け 棺が通る
其処退け 其処退け 明日も通る
其処退け 其処退け 終わる事無く
其処退け 其処退け 死体が通る
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