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涙
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作詞 ザボン |
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泣き方を覚えたあたしは
頭をなでられ生きてきた
クレヨンで描いた母の顔
本当はあたしが笑うための笑顔
嫌われたくないから
ケンカしたくないから
必死で ごまかして
理想の自分になりきった
友達は多かった
恋人にも出会えた
笑って 媚び売って
クラスの空気を読み通す 一日中
泣き方を覚えたあたしは
同時に他人が疑わしい
「好き」というあなたの言葉は
どんなに深い長いのどから出たの?
仕事も上手くいった
そこそこ偉くなった
機嫌を 伺えば
できる女と褒められた
メイクをしっかりして
髪型変えたりして
美化した 装った
隠した素顔は不細工のままだけど
泣き方を覚えたあたしが
実は一番疑わしい
同僚と行った遊園地
本当は何に乗れば楽しいのだろう
必死で ごまかしても
理想の自分になりきれない 分かってる
亡くなった母の送別会
あたしが泣いたら嘘になる
クレヨンで描いただまし絵に
「ごめんね」を添えて箱に入れた
泣き方を覚えたあなたの
笑顔は今でも優しい
だから ねえそっと見て欲しい
本当にあたしが泣いたときの涙
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