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孵るように
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作詞 ザボン |
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午後の熱に満たされた
ひとりきりのこの部屋
鉛色のため息で
はがれかけた壁紙
「少しずつでも
仲良くなれたら」
気付けば君は
ここにいたんだね
悩み抜いた時間は
小さなドアの魔法
なのに君はそっぽを向いて
コーヒーに落ちた自分を
眺めてる
夜の音が迫り来る
明かりのないこの部屋
固く結んだ靴ひもは
意外なほど重くて
「立ち直れないよ
裏切られたら」
切ない過去を
着飾ったんだね
砂嵐の窓には
小さな君の希望
けれどそこに嘘を見つけて
テーブルにもどかしさだけ
積み上げる
それでも 答えは正しいよ
本当の世界が汚れても
願った朝が来なくても
君の白さを 太陽に
「もう大丈夫」
会いにいける ドアは開いた
裸足のまま 孤独のまま
飛び出せる
ほら
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