|
|
|
引けないアンダーライン
|
作詞 かっぱちゃん |
|
恥ずかしそうに
少し 開いた
窓の隙間が 風を運ぶ
僕は ここに
夢を見失いつつも
辿り着いていた
どこまでも
どこまでも
とにかく
歩いていけと
言われるがままに
ひとり
何もない この部屋で
佇んでいると 風は
やさしく 囁いた
投げ出された アルバムの
重たい 重たい
1ページを めくりあげた
手のひらに
小さな 小さな 私
泣いて 泣いている 私
それを 見て
何故か 微笑む 母
不器用な私には
適切な言葉 探し出せないけれど
「生きている。」
意味を そこに
見つけた 気がした
訳も分からずに
覚えこまされてきた
教科書にはないものが
かけがえのない 大切なものですか?
私の気持ちを 悟ったように
風は 音をたてることなく
頷いて パラパラと また
アルバムのページを めくる
笑ってる 笑ってる 私
名前は 思い出せないけれど
楽しそうに 友達と 笑う 私がいた
始まりは 何故だか 泣いている
そのページは 何故か 笑ってる
泣いて 笑って 一枚の写真になって
笑って 泣いて 一つの思い出になって
何を 悩んでいたのだろう
何を 考えていたのだろう
理由を探し当てて
支えになったことが
この記憶の中で
ひとつとしてあっただろうか?
泣いて 笑って 今日はいいでしょ?
深く 考えるほどに
遠ざかる 求めているもの
掴み取る チカラあるだろうか?
ゴールラインなんて
誰もひいてはくれない
ねえ
だから あそこの大きな木まで
まずは あそこの大きな木まで
迷わぬように 一本 ひいてみようか?
|
|
|