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雪の面影
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作詞 春月 |
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この町にしては珍しく 雪がちらつく朝でした
幼い頃はこの光景(けしき)に 嬉しくてはしゃいでいたね
車の上に積もった雪を 集めて作った雪だるま
小さいから翌朝には きれいに解けてしまったけれど
いつのまにか時を経て 町も顔色を変えたね
今日此処を離れる僕を 静かに見送ってくれた
様々な思い出が 甦って心が痛い
でもこれは痛みじゃないと 無理矢理言い聞かせながら
もしもあの頃の自分に 今会うことができたとしても
きっと僕は何も言わず ただ優しく微笑むだろう
いつか現在(いま)が過去になる そして未来が現在(いま)になる
その時ちゃんと笑ってたいから 今が旅立つ時だろう
思い出を思い出と思うと 哀しくなってしまうから
今も生きてるものと思いたい 昔のままの面影が
此処にずっと残っていてほしい
また此処に帰ってきた時 雪が散らつく夜がいい
見慣れていない家がきっと 今より増えているんだろう
それでもあの幼き日の 雪の面影だけはどうか
いつまでも色褪せず 僕を迎えてくれますように
たとえあの頃の自分ほど 無邪気なままでいられなくても
きっと僕は子供のままの 素直な心は失くさないだろう
いつか今日が人生の 旅立ちの日と語られる
その時すべての出来事が 生きる思い出となるだろう
別れを別れだと思うと 悲しくなってしまうから
また会えるものと信じたい あの日のままの面影で
此処でずっと待っていてほしい
未来の自分が何処かから ただ優しく微笑んだ
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