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蛾とコオロギ
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作詞 創想屋 詩子 |
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フラットなボタンで合図を送る
答えは決めたから訊いて欲しい
私はただゆっくり頷く
目を開けたらもう何処にも無い
消えてしまうのは容易い
だから君も離れてしまったの?
光の見える限界まで
夜の灯に集う昆虫
優美な月に群らがるように
私も一匹の踊らされる蛾
君はもう叫ばないのですか?
返事をしないのは
応えられないから
ではないのだろう
微かな鍵を落として歩く
答えは君に見付けて欲しい
私はただ沈黙を貫く
握り締めた手を広げたら何も無い
自分の意志で歩いてきたつもりが
振り返れば見たことのある足跡
私誰かによく似てる?
水に飛び込んだコオロギ
濁った水面に波紋を立てて
私も必死に生きたいと願う
君はもう叫ばないのですか?
返事をしないのは
聞こえてないからでは
ないのだろう
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