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自傷
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作詞 殺菌消毒 |
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手に握った一重の刃に この身を任せて
暗闇の中震える掌が握った
蒼白な貌に浮かぶのは
恐怖と期待
深呼吸をひとつ
うっすらと汗ばんだ腕に 刃をあてて
大事そうに一閃する
薄いソレは肉の間に滑り込み
割きながら強引に横へ流れた
わずかな痛みに顔をしかめて
傷口に浮かぶ赤い色
流れずにその場で固まってしまうけど
ため息をひとつ
綺麗な赤に見惚れて
込み上げてきた 弱い自分に嫌悪感
腕に刃をあてて力を込めて
横に引くと心臓は高らかに
赤色が流れて
非現実的な光景は酷くリアルに
熱い痛みが拡がる
色褪せることなく鮮明に
恍惚とした表情で
音が消えた記憶の世界で
それは生きるための行為で
死ぬための行為じゃなく
どうか止めないで
僕たちの生きる糧
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