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72歳からのハローワーク
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作詞 ネオン |
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ため息で滲むこの世界は
確かにあの頃より色は
鮮やかなはずなのに
いつしか前は曇ってきて 風は強くて 折れそうになる
凛としていられたらいい
何もせずに惰性な日々を
共に暮らせたらよかった
でも「誰かを失う」それだけで 重みはふえていくんだね
知らなかった 知らなかった…
知らない事ばかりを 私は知って逝くのかな
私ばかりが
話しかけるだけ
話しかけた後
ちゃんと頷いてくれていた あなた…
この目は、近いものを見づらくなったけど
遠い部分が見えるようになって
この耳は、小さい声を聞き取れなくなったけど
その分もっと近くに居れるようになって
この口、は堅いものを噛み砕けなくなったけど
あなたの好きな豆腐たくさん食べれて
この鼻は、通りが悪くなったけれど
その分共に吸う空気を意識し始めたよ
あなたと連れ添ったこの道を私は卒業するんだね
これからの生涯、あなたを想い
あなたにただ感謝するよ
横に座っていれた事を思い出しながら
そう、それが これからの
私の仕事なのだろう
あなたを思うことで あなたは死なない
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