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約束
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作詞 ネオン |
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幼い頃、あなたが口から佩いた煙に
何故か憧れを抱いていた
その人差し指に吸い付いた影が
どうしようもなくカッコよかった
お菓子で真似して遊んでいた
いつか俺も噴けるように
そんな夕焼けの日をバックにした
あなたとの姿が今更映る
意識のない部屋の片隅で
僕らあなたを囲んでいた
もう二度と見ることができない姿の
あなたが遺した言葉は
「お前は絶対吸うな。」
命を減らしていくコトの美学
そんなのなんの意味も持たない
始めたらそれが言い訳になる
俺はもっと生きたかったから…
手を取って涙を流した
これが最期の言葉になるのだろう
その後目覚めることは
たぶんもうないのだろう。
いつか俺がオトナになって…
そして大事な人ができて…
たいせつな子供を授かって…
幸せな家庭を築いて…
そうなればそれがたいせつなものに変わって
死にたくないと思えるだろう。
運命の日にもっと生きたいと思っても
生きれないことほど哀しいことはない。
「だからお前は絶対吸うな。
約束。」
…あれから何年経ったろう?
俺は未だ煙の味を知らずにいる。
約束なんだよ。
あなたと交わした最初で最期の死ぬまで満たされぬ、約束。
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