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路傍
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作詞 月過 |
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コンクリートに咲いた花と
芝生の上に咲いた花
たとえば どちらがしあわせだろうか
コンクリートは石と化していて
芝生は荒野と化していたなら
たとえば どちらがしあわせだろうか
そして寂しくても空しくても
時間を遣って移項してしまえば
それは大差なく みな等しくて
僕等の葛藤など意味をなくすのだ
全てを知っている男と
全てを知らない男
たとえば どちらが哀れだろうか
世界が混沌となしていて
純粋という言葉を亡くしていたなら
たとえば どちらが哀れだろうか
そして何も手に入らなくても
時間は既に過ぎ去っていて
それは大差なく みな等しくて
僕等の祈りなど意味をなくすのだ
そして哀しみにくれて眠りについても
時間はそれでも走り続けて
それは大差なく みな等しくして
僕等をどこまでも連れて行くのだ
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