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生死想造
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作詞 蟻蛾 心 |
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生まれてきた小さな命(メ)は
やがてくる終わりを知らずに
生きるだろう そして死ぬだろう
証を繋ぐ終わる前に
新しい夜明けの色は 透明な赤を混ぜて変わる
何重もの世界は 音を立て 崩れた
割れた大地の亀裂(アイダ)から聞こえる産声(コエ)
怯えていた明日の畏怖に
忘れていた昨日の言葉
消えるだろう されど消えぬだろう
再び朝を迎える為に
古ぼけた鏡に映る 年老いた老人は爆ぜて解ける
何十もの時を経て 母が待つ 地に孵る
遠く広がる空から見える虹色の光
別れを告げて ただいまと告げよう
笑って見送り おかえりと答えよう
残響の中で 飛び立つ火の鳥のように
終わりを静かに 待とう
何重もの世界は 音を立て 崩れた
割れた大地の亀裂(アイダ)から
生まれた始まり 最後まで 謡うから
永い時の今残した この詩(コエ)
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