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レシピ
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作詞 蟻蛾 心 |
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あの日僕が見つけたのは 小さじ一杯分の甘さ
これじゃケーキが作れない また拾い集め始める
そして完成したものを 僕は幸せと名づけた
だけど食べても味気ない 何で? なんて愚問だよ
あの日僕が見つけたのは 大さじ一杯分の辛さ
これは必要ないものだ でも僕の歩いてた道に落ちてた
水に溶かしてみたものを 僕は涙と名づけた
しょっぱい味がしてたから 何か…忘れてる気がする
そうだ僕は君を置いて 一人きりの道を歩んでいる
二人がかけた魔法とけていた 気がつかぬほどゆっくりと
ゆっくりと…氷が溶けるように
あの日僕が手にしたものは 計れない程の優しさ
それを受けていたはずが 急に出来た溝に流してた
掬い上げて固めたものを 僕は愛情と名づけた
甘くも辛くもある味が 心地よくて悲しかった
あの日僕が見落としたのは 君が見せた表情 寂しさ
気付いてあげられなかったって 言い訳をして逃れてた
もしあの時気付いてたなら 僕は何が出来たのかな?
優しい言葉を言えたかな? ただ君を抱きしめられたかな?
そうだ僕は君と別れ 一人きりの夢を追いかけてる
二人がかりの魔法嘘になる 嘘になると夢は消えかけてた
そうだ僕が君と交わした 約束と言う名の優しい言葉
小さな小指と結んでた その小指は今どこにある?
ほどけてた…赤い糸ごと
何度振り返ってみても 僕が落とした涙しかなくて
何度振り返ってみても 甘い甘い思い出だけ削られて
大事なもの失ってから僕の幸せは形をなくし
そして手の中にある光るものを 夢と言うらしい
これが本当に僕が欲しかった 何よりも大切なものだっけ?
いや違うと今言えるけど 一番はもう いない
分かっちゃったその瞬間は 遅すぎた 深い深い悲しみだ
君の温もりも優しさも微笑みもあの時の約束も
全部全部僕は手放した 僕の意思で全てを手放した
何が正しかったのかなんて 分からないから独りきり
独りきり…独りきり…
そうだ僕は君と別れ 一人きりの夢を追いかけてた
二人がかりの魔法嘘になる 嘘の夢だけが手に残ってた
そうだ僕が君と交わした 約束と言う名の優し過ぎた言葉
小さな小指と結んでた 確かに僕は指切りした
ほどけてた…赤い糸ごと
魔法はとけた…氷のように
僕は探す 幸せのレシピ
叶えた夢捨ててもいいくらい
僕は探す 幸せのレシピ
君と共に失くしてしまったもの
(僕は探す 幸せのレシピ)
(必要なのは 君という存在)
君を探す 僕だけのレシピ
だけど 君はもう…
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