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ハイエナと小鹿
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作詞 蟻蛾 心 |
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忘れないで覚えていてね 私がここにいた事を
ほんの少し 一秒でいい 思い出して欲しいな
足を怪我した小鹿が一匹 弱虫なハイエナが近寄る
怯える瞳は決意固め 目を瞑り最期を待つ
ハイエナは小鹿に言いました 無駄な命なんてないんだ
怯えた心で決意固め 友達になってくれやしないか?
傷ついた足を引きずりハイエナの後をついていく
闇の中痛みに耐える涙 気づかれないように 悟られぬように
命の尊さを知っているから 例え腹が鳴ろうと 例え欲が出ても
後ろに共に歩く友達を もう傷つけない 傷つけさせはしない
小さく息を潜める小鹿 弱虫なハイエナは守っている
怯えながら辺り見回して 大丈夫誰もいない
朝も昼も夕方も夜も 春も夏も秋も冬もいつだって
どこまでも一緒にいようなんて 敵がいない遠いどこかへ
衰弱した体を寄せ合い夜の寒さに耐えている
次の光求めて耐える日々を 待ち焦がれている 探し彷徨ってる
命の尊さを知っているから 例え腹が鳴ろうと 死にそうになっても
ずっと生きてきた友達を もう泣かせやしない 悲しませはしない
空腹で倒れる痩せ細ったハイエナ その姿を見て涙する小鹿
何で泣いてるんだい? ここにゃ僕と君だけだ
怖いものなんてどこにも何一つないよ
あぁ、僕は死ぬんだね だけど君が生きてるなら本望だよ
でも小鹿はただ泣いて決意した 岩に向かって体当たり続けた
やめてくれ 君は生きろ 僕は欲望だけで殺してきた報い
受けなければならないんだ 罰を受けなければならない
「私は生きたよ、だからあなたが生きて」 そう言って…
命の尊さを知っているから 己の涙を喰らい 死した君を埋めた
ずっと行き続けよう魂となって 今そばに行くから… 今…そばに…
忘れないで覚えていてね 僕らがここにいた事を
ほんの少し 一秒でいい 思い出して欲しいな
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