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東へ
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作詞 koppe(コッペ) |
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東へ
黒い宝石も 人も消え失せた 小さな町で生まれ 狭いカゴで育った
ふたり(両親)ののぞみ(期待)は 重くのしかかり 逃げ場の無い闇で 心閉ざしてた
温もりの胸で 泣く事もできず 流すべき涙の 術(すべ)さえも知らず
やがて少年の 心と身体は バランスを失くし 壊れ始めた
鼻と唇から 流れ落ちる赤く 熱い血を生きてる 証と信じた
無意識に握った ナイフに映った その顔を見つめ 初めて泣いた
這い蹲って 這い蹲っている この闇を抜け 朝陽が出るまで・・・
親父の仕事は 隣町の工場で 鉄屑と火花に 閉じ込められていた
20年の月日は 身体を蝕み 鉄屑のように たやすく捨てられた
お袋は18から 「白衣の天使」で 人を助けるため 命を削った
40になる前に 乳房を失くして 50になる年に 子宮を失くした
這い蹲って 這い蹲っている 嵐が去り そよ風吹くまで
静寂の海を 漂う流木に 人知れず止まった 海鳥みたいに
南風がそよぎ 朝陽が昇る地へ やがてこの町離れ 東へ向かおう
這い蹲って 這い蹲っている もうじき夜が 終わりを告げる
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