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オンソロ
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作詞 ライナスラス |
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街外れの高い丘 そこある一軒家
そこには老婆が住んでいる その名も「オンソロ」
皆に嫌われ者の老婆は一人で泣いていた
部屋の隅にうずくまり 足元には「魔女」の二文字
扉の外から 微かな鳴き声
「おや、こんな雨の日にどちら様?」
「僕は一人で 寂しいんだ 家の中に入れてくれないか」
白い猫 響く雷鳴 降りしきる雨
「このままでは死んでしまう どうか家に入れてくれ」
白い猫と老婆は 二人で楽しく暮らしてた
「ほらシロネコこっちへおいで」
皆に嫌われ者の老婆は二人で笑っていた
部屋の外からは憎み憎みの瞳たち 読み取れる「魔女」の二文字
扉が壊れる音 大きな怒声たち
「魔女め 今日こそを殺してやる」
血に塗れていく 老婆は微かな声を上げた
「シロネコ はやくお逃げなさい」
僕の瞳からは温かいものが零れ落ちた
シロネコは家を飛び出した 早く助けを呼んでくるから
雨に打たれ 薄汚れた シロネコはクロネコになった
「お願い 助けて」「だめだ 魔女は助けられない」
こんな事ばかりだ どうして お願いだ!
シロネコは老婆のもとへ 変わり果てた家と老婆
血のニオイに溢れてる すでに老婆は冷たくて
シロネコは老婆の顔を優しく舐めた
温かさを取り戻してほしいんだ
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