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武器に愛
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作詞 KIMINOUTA |
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嫌われ者の女の子
街に一粒見えるその影に
皆はそいつに石を投げ付けて
存在意味すら奪おうとした
皆意味が欲しかった
生きてる意味が欲しかった
誰かの価値を奪わないと
息する事も虚しいから
人間らしく生き続けたいと
いつも笑って言っていた
涙の一粒も見せないから
皆むきになって石を投げた
自分等に持ってないものを
彼女が持っていたからだよ
いつからか皆は
少女に刃を向ける様になった
少女はただ笑いながら
私は死にませんと云った
皆少女が恐くなった
人間じゃない紛い物と思い込んで
少女の一番大事なものを奪おうとして
丘に聳える十字架を壊した
それでも少女は泣かなかった
貴方達が壊す事を望むならば
私がその全てを創り直しますと
皆に向けられた刃の先で笑った
いつしか皆は少女の様に
自分等も笑えるのだろうかと
鏡にばかり向けて笑って
それを見る度涙が出た
それが美しいものだったんだと
今さら知った事がかなしくて
皆鏡を捨てて
他人の前で笑える様になった
それは少女と街人達が争ってた頃から
何年も何年も先のお話
誰も少女の存在を覚えていない
人間らしい事だけど罪悪感も無い
けれど丘に聳える十字架だけは
街人達の手で新しいものにされていた
武器を周辺に突き建てて
消えない傷跡に華を咲かす
私は死にません
大事な約束があるから
いつかその約束を果たした時
私は暖かいものの中で
地の中で宙の上で
誰よりも何よりも
幸せものであるでしょう
武器を捨てないで
笑う事に泣く事に
力があるとすれば
その武器を
しっかりと構えて
この世で一番価値のあるものを
まもりつづけて
空が揺れて
華が笑う
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