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気狂恋心
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作詞 紫織 |
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小さな画面の中の君
笑顔のままで静止中
喜怒哀楽のその表情(かお)が
僕の頭のねじを外していく
君の事を考えはじめたのは何時だったか…
今では頭のねじが君の事を考える為だけに組み替えられて
今日の日付まで忘れかけている
ドアの向こうでは僕の名前を呼ぶ声がする
それももう聞こえない
君の声だけを聞きたい…
ねぇ
僕の名前を呼んでよ
僕の為だけに笑ってよ…
僕と一緒に手を繋いで歩いてよ
僕の事を好きだと言ってよ…
画面の中の君は永遠に笑顔のまま
話さない
動かない
僕の事を愛してくれない…
明るい画面の中の君
変わらぬ笑顔で静止中
優しそうなその表情(かお)が
僕の頭の中を壊していく
君の所(とこ)に行けれないのだとわかったんだ…
今では頭の中が君を想う為だけの機能しかなく
今日の曜日まで忘れかけている
窓の向こうでは僕の名前を叫ぶ声がする
それももう聞こえない
君の声だけを聞きたい…
ねぇ
僕の名前を呼んでよ
僕の為だけに笑ってよ…
僕と一緒に手を繋いで歩いてよ
僕の事を好きだと言ってよ…
画面の中の君は永遠に笑顔のまま
話さない
動かない
僕の事を見つめてくれない…
夢の中でもいい
僕を愛して
僕を見つめて笑ってよ…
目蓋を閉じても君の笑顔が見える…
やっと見つけたよ
すぐに行くから君はそこで待っててね
朝日が微かに顔を出す頃
僕は君の所(とこ)へと走り出した
小さなドアを潜って
僕は一歩踏み出した…
最期に見たのは
僕の敷いた赤いじゅうたんを歩いてくる
大好きな君でした…
『今日、早朝にマンションの窓から男性が飛び降りる事件が…』
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