|
|
|
dollhouse baby
|
作詞 ―RUNA→ |
|
要らないもので満たされた 狭い部屋の中では
足りないもので造られた あたしだけが生きてた
両目が捉える 午前ニ時という時刻
見飽きた数列 疑いすら覚えない
酸素が流れる 湿り気のない喉の奥
乾いた唇 気休めにただ舐めるだけ
未だあたしはこの生ぬるい
冷たさから抜け出せないまま
要らないもので満たされた 狭い部屋の中では
足りないもので造られた あたしだけが生きてた
言葉ではもう救えない 脆い抜け殻になって
誰か連れ出してくれるのを 息を潜め待ってた
絶え間無く響く 排気ガスを撒く速度
馴染んだ騒音 うるさいとも思わない
静かに凍える 擦り合わせた指の先
今でも消えない あの温度を想うだけ
カーテンを一枚隔てた
それだけで遮られた世界
汚い嘘を積み上げた 深い胸の底では
優しい熱に冒された 記憶だけが綺麗だ
ひとりでは手に入らない 甘い灯火はそっと
守ろうと決めた腕の中 醒めるように途絶えた
切り取られた夜に彷迷う
いつか迎えに来てくれますか
玩具の鍵で鎖された 狭い部屋の中では
見えない空で繋がれた 季節だけが巡った
虚ろな瞳覗かせる ただの人形になっても
誰か抱きしめてくれるのを ずっとずっと待ってた
|
|
|