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迷い猫ディアローグ
作詞 ―RUNA→
触れられる距離の現実も この手が築いた真実も
いつか記憶の奥底に眠ること あたしは知っていたの

雨降りしきる夜の端 この目で閉ざした意思表示
歩き疲れ震えだした輪郭を あなたは撫でてくれたの

月の見えない空の下 霞む視界 風力はゼロ
染み込んでゆく体温が 柔らかく耳を塞いだ

爪を立てる力も無く くたびれた肌を抱かれ
その熱の隙間から 初めて欠けた感情に触れた
いつしか自ら打ち捨てた "誰かの腕に包まれて
満たされたいと願うこと" あなたはそれをさみしさと呼んだ



深い闇に灯った明かり 確かに目を覚ました光
その暖かさに怯えたあたしに あなたは笑って言ったの

"失くしたくない""壊したくない" 弱音繰り返す唇に
キスをひとつ落として 「幸せに底は無いよ」 と言ったの

そっとまどろむ膝の上 雨の冷たさが嘘のよう
喉元すべる指先に あたしは頬をすり寄せる

夢の足跡を辿って 待ち侘びた肌を抱いて
その熱の儚さに 初めて「離れたくない」と泣いた
"いつしか涙に消えるでしょう? 痛みも想い出に変わり…"
全てが崩れかけた瞬間 あなたはあたしの肩を引き寄せた 


その熱の優しさに 初めて胸が「愛しい」と 鳴いた


激しい嗚咽をなだめるように 意味を 価値を 与えるように
掴み所の無い「愛」というものを きっと心は求めてた
今 生きているのだと 生かされているのだと 
あたしはここに いるのだと
確かめて 欲しくて



触れられる距離の現実も この手が築いた真実も
いつか記憶の奥底に眠るけど それが悲しいことではないのだと
あなたは 知っていたの

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 迷い猫ディアローグ
公開日 2007/04/09
ジャンル ロック
カテゴリ 恋愛
コメント その熱の優しさに 初めて胸が「愛しい」と 鳴いた
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