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4771 弐十五時〜
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作詞 杉下來朱 |
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夜の弐十五時
人々は眠りにつき、
闇に慣れることのない少女達は
明日を目の前に耐えている
明日が来るまで待とう
寝てはいられない
星の様な小さな光を見出して
互いに支えあって 死なずにいた
朱色に酔って
銀色に怯え
水色は塩っぽく
この手にある物
それは僕に違いない
耐えてもがいた
その後には生きた証が残り、
その先には貪欲な街が見える
所詮、人はみな寂しい生き物なのだと
評論家は説いた。
辛くなってくる
縋りたくなってくる
誰か気づいて・・・
眠れる薬を下さい
腐った未来は要らないよ
夢の中、暖かい夢を見たい
あぁ、太陽の匂い
朝はまだ遠い
鉄の味 塩の味
煙の味 そして
その舌で転がされているのは
きっと僕
変われない
明後日も明日を待つだろう
長い夜
星も月も、ネオンの中の人も見えない
人々の中に少年達は居場所を探す
地下鉄から出ていく群れ
全員に帰る場所があることに嗤う
一体、この世の何万人のニンゲンが
自らを悲劇のヒロインに見立てたか。
身体は青くなり、白い肌に朱色を塗りたくり、
瞳に海を讃え隔離された電子機器の中に心を浸し、
僕らは必死で死なずに居るのでした。
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