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拝啓
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作詞 杉下來朱 |
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今まで僕は貴女の思うまま 願うまま
生きて来ました。
今更ですか そうですか
『自分で考えられないの?』
僕は貴女の指示で動いてきたのに
こんな風に仕立て上げた貴女は
そうですか 今更ですか
僕を捨てるの。
貴女の指示がない時には
僕は人形。
貴女の指示がある時には
僕はロボット。
貴女の願いが叶うように、
貴女の望む僕であり、
貴女の望み通りではない
僕なのです。
創造主よ 見捨てないで
貴女の望む完璧な僕じゃないけれど
これからも精一杯 一生を尽くし
貴女の思うままに 僕は生きますから・・・
今更ですか そうなのですか
『何を考えているの?』
こんな僕は要らないと
貴女が僕の頭の全てなのに
貴女に嫌われたくない僕は
この手を汚してさえも
この体を壊してさえも、
貴女に 貴女に
貴女に愛されたい僕は
この心を潰しても
この人格を塗り変えてさえも
貴女に 貴女に
僕に愛を下さい
他の誰でもなく
貴女に愛されたならば
僕は人間になれるはず
誰かを愛してみたい
誰かに愛されてみたい
置いてけぼっちは嫌です
自由の味も知らず
僕はただここに居ることも許されず
遠く彼方のあの人を思う
敬具
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