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それは夢
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作詞 魔術師 |
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夢は
やっぱり
夢でしかなく
きみは
来ない
たぶん
ぼくがこわいから
じぶんが
傷つきたくないから
夢のなかのきみは
いつかのように
少し開いた
ぼくの部屋の窓から
ちいさな声で
ぼくの
なまえを呼んだ
ベッドに
転がったぼくは
おどろいて
きみでなければいいと
願っていた
けれど
その声は
確かにきみで
ひどく
動揺したぼくは
きみを
追い返した
なにも聞きたくない
なにも言われたくないと
きみの話もきかず
けれど
目をさましたぼくは
夢のなかのぼくより
もっと
動揺して
のどが
ひどく痛んだ
所詮
それは夢ではあるけれど
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