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霧散
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作詞 ice |
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ねぇ、もう何て声を掛けていいか分からない
あなたに伸びた手が頼りなく枯れてゆく
ねぇ、もうどうして涙かも分からない
溢れる言葉は止めてしまえたのに
ふたりを支えた小さなピースがひとつ、音もなく崩れただけ
息をするのも水をやるのも歌うのも
すべてあなたの為だったとしたら
ねぇ、もう顔を上げてもだいじょうぶ?
眩しすぎた太陽は止みましたか?
ねぇ、もう腕を振って歩かなくちゃ
きっとあなたもそう言うでしょう
血の出ない傷が1番痛いって、あなたに教えてもらったの
声を張り上げ叫ぶでもなく、
音もなく霧が風と去っていくように、
あなたが消える
救われないと、分かっていたのに
ガラス珠のような奇麗な涙なら報われた想いもあったのでしょう
息をするのも水をやるのもペンを持つのもすべて、
殻を割るのもかき混ぜるのも黒焦がすのもすべて、
時を待つのも日を過ごすのも歌をうたうあたしも、すべて
あなたの為だったと気付く
ああ確かに時は止まっている
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