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ショートムービー
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作詞 夢本 |
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テープが回る小汚い擬音が小刻みに鳴る
始まりの合図
それから随分と話は進んだなと自分で思う
お客は途中から徐々に増えていく
ある日、一人の女性が観に来た
その姿に僕は一目惚れ
彼女はまだ半分以上ある内容を真剣に観てくれている
それが嬉しくて
壊れやすいプラチナを零した
頬に笑窪がついたら
まだ続けられる自身が沸いてきた
起承転結の”承”までやっとこれて、不安になる
転落の合図
これから何度かそっぽ向かれることもあるだろう
上映が始まった冒頭(はな)から
ずっと見届けてくれた母、父は
僕らの未来を知ることなく土に飲まれ
一晩過ごす常識に哀れ
彼女はこの背中をゆっくりさすってくれて気分も安心した
それが嬉しくて
壊れやすいプラチナを零した
明日に意味ができたら
目的は、幸せの結末となるのさ
彼女はこのショートムービーを嘘か真か、褒めてくれる
協和の証
それが嬉しくて
壊れやすいプラチナを零した
頬に笑窪がついたら
まだ続けられる自身が沸いてきた
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