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破れたラブレター
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| 作詞 夢本 |
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インクが無くなったボールペン
真っ赤に張れた手の平
ゴミ箱には紙が積まれている
「はぁ・・・もうこんな時間か。」
いつもなら、さっさとベッドに入るけど
決断した僕の夜は長い
君のために書いたラブレター
頭の中で渡すまでのストーリ−は完璧で
でも卓上では理想と逆行した汚い棒がチラホラと
君のために書いたラブレター
頭抱えているうちに月が眠りに向っている
その瞬間、目をつむって破ってしまうんだ
テレビは朝のニュースで
今日も殺人事件だとか
犯人はフラれて切れた彼氏らしい
あくびで開いた口を抑えて
俺ならこんなことしないって比較する
そんな僕の朝は早い
君のために書いたラブレター
テープで繋いでこっそりバックに仕舞う
パンも咥える暇もなく、走り続ける
君のために書いたラブレター
タイミングを伺っては失う連続
理想と現実がごっちゃになって狂っちゃう
こんな時、笑い続けるセールスマンで来れば
とか・・・どうしようもない妄想にとらわれる
そんなセールスマンの顔が歪んで次第に君の顔になる
もう、仕方ない。って、
拳を作って、思い切り立ち上がって、決心する
君のために書いたラブレター
この瞬間、両手を差し出し渡してみる
相手の顔も伺えず、地面の蟻を見つめながら
君のために書いたラブレター
すっと、君が手に掴んだ振動が伝わる
二人の顔に笑顔が出来た・・・最高の笑顔が。
その瞬間、お互いがラブレターを引っ張り合って
テープが取れて、ラブレターが破れてしまった。
沈黙の後に再び笑いあう二人
でも二人の愛は破れやしないはず
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