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キリン
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作詞 月水 暦 |
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これは僕の昔話 今 胸の奥の倉庫から
ひとつ ひとつ 取り出してみようかな なんて 思った
君が僕にくれたもの 「似合うね」なんて言った服
全部もったいないから 捨てないでおこう
君が僕に言ったこと 「馬鹿」「単純」そして「好き」
全部もったいないけど どうしようかなぁ、ねぇ
何で君は僕を引き止めるの?
何で僕は君を突き放すの?
長い長い君の時間 少しでも僕にくれたこと
幸せ だったのに
素直になれない君と 大人になれない僕
境界線は融けて消えるよ 君とまた笑う 幻
「あのね、」唇が動く時 熱をもって奪うから
幸せな妄想をする度 君が霞んでくのが怖いんだ
君が酒に弱いトコ 困ってたけど好きだった
いつも強がってる君が 泣いてくれるから
君が照れて喚くトコ もっともっと好きだった
いつも 思い出の二人は キレイなままで
幸せな箱庭 愛を約束された
小さな檻は 君にはきつすぎた
どんなに僕が想っても 外の世界ばかり見る
幸せ だったかな
素直になれない君と 大人になれない僕
精一杯の僕の嘘は 背伸びして愛そうとした
いつか 別の人と歩く未来が来ても
今はまだ 君を想ってる 君を好きだって思ってる
愛したくて すれ違って
不器用な僕は 君を傷つけてばかり
近づくのも 離れるのも
一番の温度を 保っていきたいから
素直になれない君と 大人になれない僕
境界線は融けて消えるよ 嘘じゃない 君が笑う
「あのね、」唇が動く時 熱をもって奪うから
幸せな檻は壊されてゆく
「 君に会いに来た 」
そう、 優しい君の手で
これは僕の昔話 今 胸の家の奥から
ひとつ ひとつ やわらかな声が 耳に届く
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