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向こう岸
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作詞 桜井直樹 |
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解り合える前提がなきゃ
愛せやしないって
ぼやく僕の中に
ある日君がいたんだ
あまりに無防備すぎて
サイレンだって
沈黙したまんまで
君は僕に出会った
不思議なことに最近笑ってばかりなんだ
わりとうまくいってない日が続いていたのに
気づいたときにはもうどうしようもなくて
一日中叫んでた
君を狂おしいほど抱きしめたいんだって
僕自身の心に触れてみたって
君との距離をまた伸ばすだけであって
じれったくて
いてもたってもいらんなくて
向こう岸にいる君へ届くように
声を張り上げて歌ってみるんだ
裏返たって裏目に出たって
僕は歌ってゆくよ
ずっと
ずっと
受け止めてくれるかな
他力本願な僕を
なだめるように
突き放すように
促してくれる君が好き
君の無邪気さに出会う度
自分の欲望と非力さを垣間見てはいるんだけど
僕らを隔てる川の流れは
今日も踊るように荒れているみたいだ
君と僕がからだで触れあっていたって
君との距離をまた伸ばすだけであって
もどかしくて
いてもたってもいらんなくて
向こう岸にいる君へ届くように
声が潰れたって歌っていくんだ
裏返たって裏切られたって
僕は歌ってゆくよ
ずっと
ずっと
受け止めてくれなくても
思い込みに淀んだ流れに
浄みの雫がこぼれ落ちる
疑うことでうまれた涙なら
喜んで君を信じるよ
さぁ耳を澄ましておくれ
君の心に触れてみたいんだって
君との距離をまた伸ばすだけだって
じれったくて
いてもたってもいらんなくて
向こう岸にいる君に会いにゆくよ
透き通ったこの境界を軽く越えて
裏返たって裏目に出たって
僕は歌いにゆくよ
ずっと
ずっと
答えを今聴きに行くよ
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