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虹
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作詞 桜井直樹 |
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ポケットには忘れられた角張った想いがある
ちっちゃい僕のちっちゃな夢たち
きれいな色だけ欲しがるひねくれもの
誰にも知られず萎んでくすぶっていた
僕は雨風を嫌って天井を作っていた
誰かに言われるでもなく成り行き任せに
でも気づいたら当たり前を取りこぼしてた
青空はこの掌だけじゃ掴めないってこと
塵一つにだってきれいな色くっついて光って煌めくんだ
帰り道にふっと咲いてすっと消えてった無限色の虹が教えてくれた
生きるために理由がいる時代にだって
僕ら無邪気に抱き締め合えるでしょ
世の中はいつも単純で
たまにちょっと難しいもの
手を伸ばしていく
未来のくせに安定を欲しがって
過去のくせに永遠を欲しがって
もうめんどくさくなって投げ出したくもなるけれど
それでもいいと思う、君が進めるのなら
ほら、手を伸ばしてみようよ
行き着いた先には何にもなかったよと
深く肩を落とす求道者の背中に
恨みを紙一重で擦り抜けた視線を送る
白色の光だけを眺め続ける僕らがいるよ
知らなくたっていいことって結局たくさんあるんだろうけど
受け止めてみようよ、受け流したっていいさ、それだけで心繋がる
死ぬのに理由を捨てられる時代にだって
懐疑と寂しさで裏切るんでしょ
世の中はいつも複雑で
たまにちょっと容易いもの
二の足を踏んでしまう
未来だからって不安を抱え込んで
過去だからって後悔を抱え込んで
今なんていらないって投げ出したくもなるけれど
それでもいいと思う、君が笑えるのなら
足跡、遡っていくんだね
決め付けた寸法なんてたかが知れてるでしょ
独りだって無謀だって俯瞰者の言い分だって
最近よくわかるんだ
決め付けていこう、ただただ漠然と
見えない繋がりなんて無数にあるんだって
だから投げ出さないで、投げ出さないよ
虹はやっぱり一色じゃ生まれやしない
生きるために理由がいる時代にだって
僕ら無邪気に抱き締め合えるでしょ
世の中はいつだって単純で
たまにちょっと難しいもの
手を伸ばしていく
未来のくせに安定を欲しがって
過去のくせに永遠を欲しがって
もうめんどくさくなって投げ出したくもなるけれど
今日は雨上がりと青空が重なってくれた
ほら、手を伸ばしてみようよ
光が見えるその先にほら 手を伸ばし続けよう
新しい輝きに幸あれ 光よ、青空に舞え
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