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乾いた風
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作詞 桜井直樹 |
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2月の凍てつく寒さを越えてドアを開けてみれば
眩しい日射しと共に乾いた風がささやかに門出を祝う
覚えたてのネクタイ姿が
妙に誇らしくて鏡の前で立ち往生
遅刻の言い訳じゃないけれど
ひとり変わりゆく自分見つめてた
確かに自分で選んだ道だけど
今も正しいかなんてわからない
でもふと気付けば僕は
ほら悔やんでる
ちっぽけな僕の背中を
いつも強く抱き締めてくれてたひと
さよならを切り出したこの声色を
今も煩わしく思っているのだろうか
誰かと交われば交わるほど
愛と言い切る怖さを覚えてく
ちょうどあの日に僕が与えたように
僕も一歩を足踏みして抱えてる
不安だから抱き合うだとか
そんな簡単なものじゃなかった
だからふと気付けば僕は
ほら思い出してる
どんなに冷たい僕を見せても
いつも温かい目で包んでくれたひと
違う人を探してる僕のことを
今は何とも感じないのだろうか
淀み切った夜も
星に願いは届くのだろうか
そんなぼやきさえも
僕を笑ってくれた
この未練がましい僕さえも
君はたぶん優しく受けとめてくれるのだろう
そして何よりも伝えたかったこと
今なら迷わずに言える言葉
愛してるただそれだけのこと
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