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秘蜜
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作詞 SHU |
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穢れた蜜にまみれ
濁りし水に沈み
またひとつ
もがきながら生まれた
小さな躯 絶えて
大きな躯 見下し
今ひとつ
世界の怖さを知つた
春の華の上
息吹に飛ばされぬやう
賤しき蜜を与え
麗し君を想ふ
その眸(ひとみ)
誰に向けられやうとも
溢れし鑞に溺れ
浅まし夢に抱かれ
この孤独
生き延びて見せやうぞ
春の夜の下
月の灯火に黄昏て
翼を持たぬ 鳥は何
慈愛を持たぬ 我は何
無力なりし
我が魂(こころ)なら
醒めし意味を問はん
嵐を越えて 幾星霜
時代を越えて 幾星霜
我が生命を欲する者よ
この秘密だけは護らん
疚しき蜜に呑まれ
麗し君を恋ふる
この誓い
必ず叶えて見せませう
春の毒の上
絹の生糸に縛られて
時を待たず 涸れし咽
君を待たず 消えし我
記憶に帰して 偽の強さより
脆き生命を望まん
嵐を越えて 幾星霜
時代を越えて 幾星霜
ただ在りし幸せ 掴む
この秘密だけを護らん
嘴(くちばし)持たぬ 鳥は何
味気を持たぬ 我は何
無力なりし 我が魂なら
今は恋を知ればいい
嵐を越えて 幾星霜
時代を越えて 幾星霜
我が生命を欲する者よ
この秘密だけは護らん
あまいあまい蜜を啜り
君と快楽に溺れ死にませう
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