|
|
|
stair-階段-
|
作詞 kaho |
|
小さな足跡残した階段も
儚くも崩れたと君は言う
積み上げてきた物が落ちたと
物憂げな顔の君は言った
僕等の手から逃れた光は二度と
掴むことなどできないのだろうか
それに託した夢も消えてゆくのか
形無き物に戸惑い
形在る物に満足した
少年のノートには何が記されるのか
神様と呼ばれるものは残酷で
少年の心を一ページずつ剥ぎ取った
君は夢が消えてしまったと泣いた
「無」となりゆく自分を嘆いた
光を閉ざした己の運命を妬んだ
(さだめ)
何を励ませば良かったのだろうか
何に情けをかけてやれば満足したのか
何か手を差し伸べれば報われたのだろうか
頼りない僕は少年に一言だけ残した
やがていつかの少年は
自分の証をのせた階段を
破片を名残惜しくも見たけれど
もう後ろ振り返らなくても
きっと神様は許してくれるだろう
唯一残された物はただ前の道
明かりの灯されてない未知
...それもいいだろう
今は選択肢があるほど余裕などない
...それも悪くないだろう
道が前にあるほど楽な物などない
あどけなさが宿る少年は
人生を語るには幼すぎた
|
|
|