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ブラックアウト
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作詞 CaB |
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まだ朝を待つ黒塗りの箱の中で
見つめるその手に残るぬくもりは
誰かの温度なのか涙なのか
それを知る術すらなくて
目を閉じても広がる闇ならば
君のこともじきに溶けていくのだろう
眠ったはずなのに 夢を見ることもなく
ただ必死に 逃げ惑う僕は
映し出された現実を握りつぶせずに押しつぶされて
まるで笑うように泣き叫んだ
青空を見上げるその勇気さえない迷子に
優しく手を伸べることもできずに
ただ一つだけ叶うのは寂しくないように
一緒に迷うことだけ
目が合ったら自分がその中にいた
君こそが僕が生きている証明
名前を呼んだはずなのに 答えもなく
ひたすら闇の中 見えない影を探す
通い合った運命を信じようとせずに疑われて
まるで声を失くしたように呼吸をした
聞こえた 誰かの呼ぶ声
耳を澄ませば 隣の子のものだった
泣くこともなく嘆くこともなく
恨んだかなんて分からない
君がいない それだけで全てが終わったんだ
あとで気づいた いつからブラックアウトしていたのかを
そうだ そのとき
君を見つけてからだった
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