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雨の檻
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作詞 山琴 |
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雨が降ると僕は、決まって
君の想い出をなぞるように
街を歩いた
君は雨あがりが好きだった
だから、僕は雨が待ち遠しかった
雨あがり、君の笑顔が
見たいばかりに
君と出会った場所
雨あがりに虹の出る公園
君と見た景色
雨粒したたる並木道
君と手をつないだ心
雨のあとみたいに澄んでいて
君と、離れたぬくもり
雨のように冷たい身体
君は、もう、ここにはいない
僕を置き去りにして
君への恋心だけをさらっていった
いまは、君を恋うことも出来ない
そして、涙を流すことも
雨が降ると僕は、決まって
君の想い出をなぞるように
街を歩いた
雨は僕の心を濡らしていく
事も無く、静かに
僕を綺麗な想い出の中に
閉じ込めるように。
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